透明咽頭モデル「トラピス」

外から見えない「のど」内部の構造が見える

透明咽頭モデル「トラピス」
透明咽頭モデル「トラピス」

 

嚥下前後の咽頭(いんとう)内を立体的に再現した透明モデルです。

咽頭内の流体の動きを再現することで、誤嚥の仕組みが分かり誤嚥予防の考え方が理解できる。

医療従事者から介護職員、ご家族まで摂食嚥下の知識がなくても視覚的に誤嚥の仕組みが理解できる説明用モデルとしてご利用できます。

咽頭内部の仕組みが分かれば、嚥下治療を理解することができ、誤嚥予防が誰でも推測できる。

● 見えないところが見える~学習効果

  1. 嚥下前後では、咽頭と鼻腔・口腔・気管がつながり食道は閉塞している。
  2. 鼻腔につながっているので、後鼻漏によるむせが理解できる。
  3. 仰向けになると、口腔からの唾液誤嚥の仕組みが理解できる。
  4. 仰臥位では、咽頭後壁に沿って正中から喉頭に入る
  5. 仰臥位では、喉頭蓋谷に貯められない
  6. 仰臥位では、声門より高い位置に唾液や飲食物が貯まる
  7. 横向きになると、咽頭内の残留物(液体)は重力により声門より低い位置の咽頭側壁に溜まるのがわかる。
  8. 横向きになると、喉頭侵入した液体が声門から離れる様に移動する。
  9. 閉塞している食道から逆流した胃物は、仰臥位の場合気管に流れるが横向きになると咽頭側壁に溜まりかつ口から吐きだすことが容易なのがわかる

● 嚥下反射前後の誤嚥リスク

  1. 嚥下反射惹起遅延 食材が喉頭蓋に接する前に嚥下反射が生じない
  2. 喉頭堤防機能障害 喉頭蓋谷や披裂喉頭蓋襞で食材を安全に保てない
  3. 咽頭収縮不全   嚥下反射後に食材が咽頭残留

これら重度嚥下障害に対する咽頭スペースの利用方法が「トラピス」を手に持って動かすことにより理解できる。理解できたあなたは直ぐに誤嚥しにくい安全な姿勢を患者様、利用者様、ご家族に実践できます。

仰臥位での食材と唾液の流れ
仰臥位での食材と唾液の流れ
完全側臥位での食材と唾液の貯まる場所
完全側臥位での食材と唾液の貯まる場所

誰でも誤嚥予防の姿勢が理解できる。


咽頭を真横に倒すと声門より下に多くの貯留スペースが生じるのがわかる。

トラピスにより小学生でも誤嚥しにくい仕組みが分かります。

  一歩踏み出す勇気のない医療従事者が多くいます。

  そのため誤嚥性肺炎を繰り返す方が後を絶たないです。

  さあ、トラピスで誤嚥予防を学習し実践しませんか。

  

完全側臥位と仰臥位との比較
完全側臥位と仰臥位との比較

透明咽頭モデル「トラピス」で新人研修


ある病院の看護師が透明咽頭モデル「トラピス」を使用して新人研修をしました。

4時間の講義にスライド200枚を使い行いました。

そのうちのたった一枚のスライドと透明咽頭モデルで誤嚥の仕組みを再現することで

新人がかなり興味を持ち理解が得られました。

 

研修後の感想のなかには

1.完全側臥位という新しい知識にびっくりした。

2.模型を使ってくださったことで解剖生理の観点からイメージがつきやすかった。

3.完全側臥位を活用することで咽頭に食べ物が溜まり、誤嚥を防止できる。このことが、これまで食事が難しかった人でも食事ができる可能性があり、QOLの向上に繋がる。 


 

トラピスを使って、むせ・誤嚥予防の研修・体験をしています。

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