もし、ご家族が口から食べられないと告げられたら

あなたはどうしますか?

受け入れられますか?

胃ろうを選択しますか?

 

・誤嚥しにくく口から食べられる姿勢

・自宅でも簡単にできる姿勢があれば聞きたくないですか?


口から食べられなくなると

  • 胃ろうを勧められていませんか。胃ろうをすると施設にいられなくなる。
  • 自宅での世話はできない。仕事を辞めなくてはいけないと考えたことはありませんか?
  • 看取りの計画を話されどうしたらいいかわからない。どう話せばいいか。誰にも相談できない。
  • 静脈栄養で日に日に痩せていくのを見るのがつらい。

口から食べられないと言われた理由によっては、口から食べられるかもしれません。


 

口から食べられない理由を聞きましたか。

1.飲み込む動作と食べ物が食道に入る速さが合わずに、むせが起こることから誤嚥の危険性が高い。

2.ごっくんと飲み込んでも食べ物がのどに残っており、むせが起こる。誤嚥する危険性が高い。

3.唾液が多く飲み込む前にむせて、食べられない。

 

これらのことがあてはまるなら、口から食べられる可能性があります。


ご家族の声

ホームページを見て完全側臥位を試したご家族の声です。(ブログに載せています。家族の想いをかなえる完全側臥位)

 

千葉県在住の小森様からメールをいただきました。座位での食事でむせ、もう口から食べられないかと不安になりインターネット検索で弊社ホームページを見つけていただき、ふたこぶラックンとピタットくん90を購入してくださいました。お母様の食事介助を訪問ヘルパーにお願いしたところ次のようなことがおこりました。

 

 弊社と小森様とのメールのやり取りです。

小森:訪問ヘルパー事業者さんと、担当ケアマネジャーさんが、在宅高齢者への食事介助を完全側臥位ですることに 、ご経験がないために、不安を抱かれています。家族としては、実施実績をお示しすれば、ご安心されるかと思っておりますので。

  

弊社:申し訳ないですが、高齢者施設は把握しておりません。

導入している病院から、退院時に施設へ指導して受け入れていただいております。

中には、やった経験がないので受け入れを拒否する施設もあります。

 現在、完全側臥位で食べれていますか?

完全側臥位の前はどの様に食事をされていたのでしょうか。

食事指導は、どこの医療従事者(病院、訪問看護、訪問リハ)でされていたのでしょうか。

以前と比べてむせや食事量はどうなっていますでしょうか。

嚥下に詳しくない医療従事者、ヘルパーの方は誤嚥したら大変ということで、

なかなかしてくれていません。

フィニッシュ嚥下をしっかりやること。

体調が悪くなると無理に食べさせない。

誤嚥は、24時間いつ起こってもおかしくない。

ことを心に留めていてください。

  

小森:1月3日夜から母に完全側臥位を行い、4日と5日、ヘルパーさんに

責任は問わないという誓約書を差し入れて、無理やりやっていただきました。

今朝は私が行い、どんぶりいっぱい、完食できました。

 1月3日から、座位での食事にむせこみがひどくなり、もはや座位は無理な状況になり、少し前に購入させていただいたふたこぶラックンとピタットくん90以外にどうしようもなくなり、正直私自身怖かったのですが、勇気を出して行いましたところ、まさに目からうろこのように、全くむせることなく、非常に安定してほとんど完食してくれました。

 これで、胃ろうにすることもなく、現在97歳6ヶ月ですが、何年かは食事が出来そうです。

 元気で手もよく動くので、胃ろうにしたってチューブを抜いてしまうだろうし、

もう生きられないか、だめか、と暗い気持ちになったところに光明がさしました。

 食事中のむせこみ以外は、頭も気力、体力も全く元気で、なんでこんなに元気でしっかりしているのに、むせるんだろう、と不思議です。

 たぶん、嚥下能力は、加齢によって、他の身体機能とアンバランスに落ちてしまうのではないかと思っています。だから、まだ大丈夫だろうと油断をして座位のままミキサー食や、おかゆに変えて食べさせる結果、誤嚥や窒息を招いてしまうのではないかと思います。母も、おかゆにしても、とろみを強くしたご飯にしても、座位でのむせこみは変わりませんでした。多くの介護現場で、こういう間違いを犯しているのではないか、と推測されます。

 

ブログの一部を掲載。

 

 

誤嚥しにくい姿勢(完全側臥位)になって食べるとこんなことが起こります。

  1. 食事中の誤嚥予防ができる。
  2. 一口で20㏄ほど飲み込むことができる。今までは3㏄ほどだったので食事時間が40分から60分かかり、仰臥位による疲れが起こり栄養士が立てた食事量を取れないことがある。しかし、完全側臥位では、一口量が多いので30分以内に全量食べられることができる。したがって、1日3食で2000kcl以上口から食べられることができるようになり、体重も増える。
  3. 適量を守れば、誤嚥しないので安全に口から食べる訓練ができる。
  4. 食後も横になっていると胃から逆流しない。左を下にして横向きになると胃は口より下になり胃の内容物が口に上がることはできない。
  5. 何らかの原因で食事中嘔吐しても、すぐ口から出せるので窒息や誤嚥の心配はない。
  6. 自分で食べられる方もいます。

口から食べる完全側臥位法

3分ほどのビデオです。完全側臥位の概要が分かると思います。

 

完全側臥位を保ち安全に口から食べるための枕

 

重度の嚥下障害者にとって

飲み込むまで誤嚥しない安全なところに食物を溜めておくことは重要です。

そのために考えられた枕が「ふたこぶラックン」です。

頭頚部の高さや傾きを調整し、食事中安定させ疲れないで食べられるように考えられました。

 

 後頭部から頬にかけて三角形と長方形のビーズ枕が支えます。

三角形と長方形枕の下にタオルを巻き込む。タオルに頭の重みがかかることで2つの枕を引き寄せ、頭部が固定します。

● ふたこぶラックンの取扱について

 

■サイズ:

36cm50cm

(コブの間のサイズはバンドで調整できます。)

20cm

高さ(小さいコブ)9cm(高いコブ)20cm

■材質:

枕側地 ポリエステル100%

中材  ポリエチレン

タオル ポリエステル85%、ナイロン15

■洗濯方法:

枕本体は洗濯可能、次亜塩素酸消毒可能。

枕は、洗濯ネットに入れて洗濯してください。

乾燥は、日陰干しにして下さい。

 

【タオル】

・ネットを使用し、40℃の水で弱水流にて洗濯してください。

・漂白剤は使用できません。

・日陰干しで乾かしてください。アイロン掛けはできません。

■使用上の注意:

・火気に近づけないでください。

・長時間汗や水にぬれたり、浸けたままにしますと他のものに色移りすることがありますのでご注意ください。

・洗濯の際、色落ちすることがありますので他のものとのお洗濯はお避けください。

・本来の用途以外には使用しないでください。

 

※本姿勢の効果は、嚥下造影検査下で医師が判定することが望ましいです。

 

また、上記の姿勢を調整しても、必ずしも誤嚥しないわけではございません。

 


付属のDVDで姿勢調整や食事方法、ふたこぶラックンの使い方をサポートします。

ふたこぶラックン・ピタットくん90ワイド・回復体位クッションには、【完全側臥位法実施支援動画】DVDを付属にしています。

収録内容

1.完全側臥位姿勢調整(ピタットくん90ワイド) 3m35s

2.完全側臥位食事介助 3m5

.完全側臥位自力摂取 2m54s

4.完全側臥位頚部回旋(ふたこぶラックン)2m45s

5.前傾座位姿勢調整(ラーメンをすする姿勢) 5m9s

6.回復体位調整(唾液誤嚥予防姿勢) 3m3s

7.唾液誤嚥について 34s

8.唾液の色について    2m12s

9.ふたこぶラックンの使い方    3m50s

10.ピタットくん90ワイドの使い方 1m26s

11.回復体位クッションの使い方 3m15s

 

監修 社会医療法人健和会 健和会病院

   摂食・嚥下障害看護認定看護師 

福村弘子看護師

監修 社会医療法人健和会 健和会病院

総合リハビリテーションセンター長

 

   福村直毅医師

制作:(株)甲南医療器研究所 前田悟