先日、尼崎の特別養護老人ホームで誤嚥予防研修を行いました。
※常日頃気になっていることに
●ご家族から、口から食べさて欲しいという要望が多い。
●認知症や意識レベルが低い人でも食べられる人がいるが、むせたりすると不安。
●摂食・嚥下の専門職がいないので、食形態を栄養士と手探りで決め座位や仰臥位で食べさせている。
●仰臥位での食事に疑問があったそうです。
※誤嚥予防研修申し込みのきっかけ
10月に出展したフードケア大阪でブースに来ていただき、完全側臥位の説明を聞き今までの考え方と違うので、誤嚥予防研修を申し込まれました。
【研修目的】
◆口から食べる事を禁止された方の6〜7割が食べられている完全側臥位と
◆誤嚥性肺炎の多くの原因と言われている唾液誤嚥を予防する回復体位を理解し実践できること
を目的に90分の研修をした。
【新しい姿勢の体験学習】
ベッドとリクライニング車椅子を使って完全側臥位と回復体位を全員で調整と体験を行った。
頭頸部モデル組込トラピスで都度喉の状況を確認。
頭頚部の位置を変えるだけで誤嚥できない理由と唾液誤嚥予防を理解する。
体験中に随時質問を受けその場で解決。
90分はあっという間の研修でした。
【施設の変化】
研修終了後に参加者全員で話し合い完全側臥位法を導入する事を確認したそうです。そして完全側臥位導入に向けてPDFを作成されました。すごいことです。
誤嚥予防研修に施設長をはじめ全ての職種が参加されたから、意思統一ができたと思います。
90分の研修で施設全体が変わる可能性があります。
限られた時間で、
・完全側臥位になると誤嚥しない
・唾液誤嚥予防ができる
・体験をしているときに、腑に落ちる瞬間、アハ体験などが自然とできるようにもっと考えないと!