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完全側臥位法サポート商品


今すぐ、唾液誤嚥予防したい方

なぜ、病院は「口から食べるな」というのでしょうか。

1. 誤嚥性肺炎のリスク

 高齢者は嚥下機能が低下していることが多く、食べ物や飲み物が誤って気管に入ることがあります。これが原因で誤嚥性肺炎を引き起こすリスクが高まります。誤嚥性肺炎は非常に危険で、重篤な場合は命に関わることもあります。

2. 嚥下機能の評価:

 入院中に行われる嚥下機能の評価は、患者の体調や訓練の状況を十分に考慮せずに行われることがあり、その結果、口から食べることが禁止される場合があります。

3. 医療者のリスク管理:

 医師や看護師は、患者が誤嚥をして肺炎を引き起こすリスクを避けるために、口から食べることを禁止することがあります。これは、患者の安全を最優先に考えた結果です。

4. 病気や手術後の影響

 脳卒中やパーキンソン病などの病気、または手術後の影響で、嚥下機能が一時的に低下することがあります。このような場合、経管栄養や点滴での栄養補給が行われることがあります。

 

肺炎治療中の投薬期間は、絶飲食です。肺炎治療のガイドラインで決められておりどこの医療機関でも同じです。

 この期間は、誰であっても食べられません。

  • 口から食べられるかどうかは、入院中の経過観察から医師が診断します。

 

看護師から食事をしていれば、どのようなものを(食形態)、どのようにして(摂食方法)、どのくらい(栄養摂取量)、どれくらいの時間で、どのような姿勢で食べているのか。

リハビリのゴールと進み具合など総合的に判断しています。

 

  • 嚥下検査が必要となれば、病院の設備に応じて、VF検査(嚥下造影検査)、VE検査(嚥下内視鏡)をします。

 

VF検査(嚥下造影検査)

座位で誤嚥している画像です

 

口腔医療センター公式チャンネルのYouTube動画です。


完全側臥位食事支援商品


完全側臥位唾液誤嚥サポート商品


個別ベッドサイドZoomセミナー

20209月から行っています。

たくさんのご家族や介護職の方に参加していただきました。

ご家族の悩みをお聞きし病院の酷さに憤りすら感じたことが何回もありました。

 

少しでも、希望が持てるようにお伝えします。 

  • 2回開催のZoomセミナー3300
  • 施設対象の日時自由設定のZoomセミナー6600円/h

をご利用ください。

なぜ口から食べることを禁止されるのか

食事中の誤嚥リスクは嚥下前と嚥下中と嚥下後に分かれます。嚥下中は特殊ですので割愛します。

嚥下前の誤嚥リスク

水分や食べ物がゴックンの前に肺に入ること

嚥下反射惹起遅延と言います

嚥下後の誤嚥リスク

ゴックンした後に喉に残った食べ物が重力によって肺の入口に移動し誤嚥する

咽頭残留と言います

 

誤嚥リスクが高いから口から食べるのを禁止する場合のほとんどは座位や仰臥位での嚥下検査です(VFやVE)

座位や仰臥位の場合、重力によって食べ物や唾液は肺の入口に向かいます。

ここで嚥下反射が起こりごっくんと飲み込むことができれば問題ないのですが、何らかの障害で飲み込めなくて肺に入る可能性が高くなることを誤嚥リスクが高くなると言います。


重力の影響で誤嚥リスクは変わる

重力を上手く利用すると誤嚥リスクは軽減できる

 

真横になると誤嚥(ごえん)しない所にたくさん溜められる

完全側臥位は、従来の仰臥位と比較すると

飲み込む前後に飲食物が、誤嚥しない安全な場所にたくさん貯められます

 


誤嚥リスクが高いと評価される嚥下内視鏡検査(VE検査)

嚥下反射が起こる前にトロミ水が誤嚥する

 

座位での唾液誤嚥


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完全側臥位法セミナー

家族

平成31年4月13日

 

父は食事の時には完全側臥位に、それ以外の横になっている時間は回復体位で過ごしています。
その時にクッションを使っています。これらのクッションのおかげで、在宅でも完全側臥位や回復体位を簡単にできて父がとてもリラックスして過ごせているのでありがたいです。
一つの例として使用している様子を今回は紹介させていただこうと思います。

父は首が大きく反り返ってしまっているため唾液を貯めておくスペースが普通の人より少ないので、仰臥位でいるとすぐにゴロゴロしてしまってとても苦しそうで、頻繁に吸引をしなければならない状態です。
ですので退院してから福村先生に診察していただくまでの仰臥位で過ごしていた日々は、唾液誤嚥しないだろうか…と、とても心配で何度も父の様子を見にいき気が休まりませんでした。

福村先生と弘子先生にご指導していただいてから、回復体位にすることでこんなにも父がリラックスできることに感激しました。
完全側臥位にすることで食べさせてあげることもできるなんて!と大変驚き感動して喜びで胸がいっぱいになりました。
適切な体位にしてあげることの大切さを先生から教えていただいてから、父は穏やかな時間を過ごせるようになりました。

食事の時には、ふたこぶラックンと回復体位クッションとピタットくんワイドを使っています。
ふたこぶラックンを使うと頭と首をしっかりと支えてくれて反り返りを防いでくれるのでとてもありがたいです。
ピタットくんワイドもしっかりと背中を支えてくれます。
ふたこぶラックンとピタットくんワイドを使うと完全側臥位を保つことができるので、いつも安心して食事をすることができます。
クッションを使い始めてからこの9ヶ月間ほどの日々を、父は安全に毎日お口から食べることができています。

写真は実際に回復体位にしている時のものです。


背中側にはピタットくんワイド、前側には回復体位クッションを使っています。
頭を低くしたいので、頭の下にはバスタオルを2枚重ねて半分に折ったものをさらに縦に半分にしたものを敷いています。
唾液が口の外に流れ出てくるので、汚れてもすぐに替られるように口元にフェイスタオルを敷いています。
なるべく前傾になるようにバスタオルをくるくる丸めたものとクッションを置いて隙間を埋めて首が反り返らないようにしています。
そうするとお口も閉じていられます。

横向きになると耳が下になるので耳が赤くなって少し切れてしまったことがありました。
注意しないと耳も褥瘡になってしまうことを知りました。
看護師さんに柔らかいタオルを丸めたものを耳に沿って置いて直接耳が触れないようにしてあげるといいとアドバイスしていただいてからはそのようにしています。
足底もちゃんと支えてあげた方が良いと弘子先生から教えていただいたので、バスタオルをくるくる巻いたものを足底に当てています

体に楽な回復体位は肩と肘の高さを同じに、骨盤と膝と踵を平行にするとありますが回復体位クッションを使うと簡単にそういう状態にしてあげることができます。
父は少しでも重たいと「重いからどけて」というのですが、こちらのクッションは4ヶ月ほど使っていますが、軽いので父はとても気に入っている様子です。
軽い素材ですが、しっかりと支えてくれるので回復体位を保つことができて、こちらを使わせていただいてから父はとてもリラックスして過ごすことができるようになりました。
表情もとても柔らかでスヤスヤ寝ている父を見るとこちらもホッとします。

回復体位クッションがまだなかった時には、ホームセンターで細長い抱き枕を買ってきて、そのクッションにタオルケットを巻いて父に抱かせて回復体位にしていました。
タオルケットを巻いたのは、そのクッションの素材がツルツルしたものだったので足が滑らないようにするためと、少し幅と高さが足りなかったのでタオルケットで幅と高さの調整できたらいいなと思ったからです。
ですが、そのようにしても肩と肘の高さが同じに、骨盤と膝と踵が平行になるようにはできなくて、今考えると父の身体のどこかに少し緊張があったように思います。
ですので、回復体位クッションを使わせていただいた時にとても感動しました。

代替のものでも完全側臥位や回復体位はできますが、これらのクッションを使っている場合と使っていない場合を比較すると、断然クッションを使っている時の方が父の心身の緊張がスッと抜けてとてもリラックスしていることが表情からも感じられます。
父に快適に過ごしてもらうために我が家ではなくてはならないものになっています。

それぞれのクッションは細やかなことまでよく考えて作られていて、作ってくださる方々の患者さまが楽な姿勢を保てますように、食べることができますようにとの思いが込められていることを感じます。

 

口から食べ続けるために、真横になって食べる【完全側臥位】を今すぐやってみませんか?

今すぐやる【完全側臥位法】

早いほど可能性は高い

  • 口から食べられない

  • 口から食べるのは難しいと言われた

  • 食べる意欲があるのに、食べることを禁止されている

  • 手を握り、誤嚥してもいいから口から食べたいと懇願された時、手を振りほどきますか

  • 食べることが大好きで、「美味しい」の一言を聞く普通の日々を過ごしたい

  • 食べる意欲がなくなり、静かに最期を迎える日を家族で過ごしたい

高齢化に伴い嚥下障害が増えている日本で、あることができるかできないかで悩みや願いが叶う方と、叶わない方が出てくるとても不幸な格差が起こっています。

 

高齢や疾病、傷害により何らかの嚥下障害が生じると

座位から背中を倒す(リクライニング位)で食べることが多くなります。

その状態で嚥下検査をすると誤嚥リスクがあるから、口から食べることを禁止される方がいます。

ところが完全側臥位法で嚥下検査をすると座位やリクライニング位で禁止された人の6から7割は口から食べられています

 

つまり最初に受診した医療機関が、完全側臥位法を行う医療機関なのか、完全側臥位法を実践できる医療従事者と出会うか 出会わないかで口から食べられるか食べられないかが分かれます。

残念ながら、完全側臥位法受診格差があるのが現実です。

医療機関のホームページを見てもわからないです。

 

完全側臥位で食べると、誤嚥リスクがなく食べられる根拠を嚥下造営検査(VF動画)で解説します。

ただし、全員が食べられるわけではありません。


食べられる可能性

いかがでしたか、完全側臥位になると食べ物は重力によって、

口⇒喉⇒食道と下側を通過するのが分かったと思います。

その通り道は、肺の入口より低いところを通るので誤嚥しないことがわかります。

 

あなたは、今日このページを見られたのは口から食べられる可能性を探していたのではありませんか。

完全側臥位だから、必ず食べられるとは限りませんが、やらずに、見殺しにしますか。後悔しませんか。

 

ご家族または介護職の方が、

完全側臥位で食べられる可能性があるかどうか見極める方法をお伝えします。

 

VF検査できなくても

次のことが分かれば、食べられる可能性があります。

食事中の症状として

  • 食事中5回以上むせる
  • 食事中喉がゴロゴロ鳴る

その様な時に、完全側臥位になるとむせがおさまったり、喉のゴロゴロがなくなると食べられる可能性があります。

あなたのご家族は、今どこにいますか。

場所によって、完全側臥位で食べられる可能性に差が出ます。

1.完全側臥位法実施病院
多くの方は、口から食べられ退院時には、座位で食べられる方がほとんどです。
2.自宅
2番目に食べられる可能性が高いのは、在宅介護されている方です。
誤嚥リスクを感じたら、すぐに完全側臥位で試すのがいいです。
完全側臥位法を知っている医療従事者がおられれば問題ないと思います。
いない場合は、ケアマネに相談してみてください。
それでも、見つからない場合は、家族で完全側臥位を作って実際に飲んだり食べたりして体験してください。
それで、喉がゴロゴロ鳴ったときに完全側臥位に変えて音がおさまれば食べられる可能性があります。
完全側臥位サポート商品で安全性を担保して口から食べてみませんか。
心配な場合は、Zoomセミナーに参加しませんか。全力でサポートします。
3.施設
施設が完全側臥位法を実施しておれば問題ないと思います。実施されていなかったら管理者の判断によるところが大きいいです。
食事介助は、家族がするのか。職員がするのかによって変わります。まずは、施設と相談してください。
施設内で他にも対象者がおられるなら、Zoomセミナーに参加して完全側臥位法を学びませんか。
4.完全側臥位法を実施していない病院
入院中に、完全側臥位の情報を伝えてもまずやってくれません。退院後やってくださいと言われます。
転院の場合:とても難しいです。口から食べることを禁止されて退院することになると、転院先が完全側臥位法をやっていなければまず完全側臥位法で食べることはできないと思います。
施設の場合:3を参照ください
自宅の場合:できる可能性はあります。2を参照ください

ご家族と介護職に向けた完全側臥位を実際にどのように使うのかお伝えします。

症状では

1.     水分でむせたりする。

2.     がらがら声がする。

3.     飲み込んでも食べ物が残る方

 

完全側臥位で日常生活が変わります。

 

・食事中の誤嚥(ごえん)を予防できる。

・一口量が多く取れるので、口からの栄養が多く取れる。

・口から食べていない期間が長くても、誤嚥リスクが少ないので安全に食べる訓練ができる。

・横になると胃より高い位置に口があるので、重力に逆らって胃から飲食物が逆流しにくい。

・嘔吐しても口から直ぐに吐きだせる。(救命救急の回復体位)

姿勢を変えてみてください

ふたこぶラックンを使って安全に食事
ふたこぶラックンを使って安全に食事

座位や仰臥位でむせたり、ガラガラ声がし出すと姿勢を変えることを考えてみてください。

横向きになって、むせやガラガラ声がなくなると口から食べられる可能性が高いです。

まず、

・とろみ水で飲み込めるか。 次に

・ヨーグルトが飲み込めるか。 次に

・ペースト食と食形態を変えてみてください。

途中でガラガラと鳴りだすと口から食べさせるのはやめましょう。

しっかりとろみ水で喉に溜まった物を飲み込んでください。


完全側臥位法の基本ポイント1

完全側臥位の姿勢
完全側臥位の姿勢

完全側臥位とは、横向きになりベッド面に対して、両肩を結んだ線が垂直になる姿勢です。この姿勢では、左右どちらかの首の側面が真下になり、口から食道までの食材の流れを、重力を利用し首の側面に流すことができ、

 飲食物が気管に入らないので、食事中に誤嚥しにくくなります。

 

完全側臥位で安全に食べるポイント1

背中へ倒れこむと誤嚥リスクが増すので、倒れないように福村直毅医師の指導のもと開発した完全側臥位支援クッション「ピタットくん90ワイド」が適しています。

褥瘡予防の三角クッションは、誤嚥促進姿勢を作るので使用しないでください。

 

 

 

完全側臥位支援クッション(ピタットくん90ワイド)を使って安全な完全側臥位を保つ姿勢調節方法を紹介いたします。

これは、基本中の基本です。完全側臥位が崩れると誤嚥リスクが増し、むせたり喉がゴロゴロします。

ベッド上で、仰向けから完全側臥位にするときの注意点を説明しています。

  • 膝の立て方
  • 腰の引き方
  • 腕の位置
  • 足の位置 など患者さんと介助者の負担が少なくなる方法を丁寧に説明しています。
  • 完全側臥位クッション(ピタットくん90ワイド)の調整方法を説明しています。

ピタットくん90ワイドの使用方法


完全側臥位法の基本ポイント2

ふたこぶラックンの使用
ふたこぶラックンの使用

姿勢保持ポイント

・首の側面が真下に保持できるようにすること

   ・背中側へは崩れさせない

   ・肩のラインと骨盤が垂直に保てるように整える

   ・枕は顔を上向きにした状態を保てるようにする

 

完全側臥位で安全に食べるポイント2

福村弘子看護師が考案した完全側臥位用食事枕「ふたこぶラックン」が適しています。

安全に食べるためには、食事中に頭頚部が安定していると飲み込みに必要な多くの筋肉が100%発揮できる。

三角枕は、後屈を予防でき頚部前屈しやすくなる。

 

ふたこぶラックンを使って、安全に飲み込める頭頚部を保持します。頭がしっかり保持されると首周りの筋肉は飲み込むことだけに集中して使われますので、楽に飲み込めます。ふたこぶラックンの使用方法を紹介いたします。

完全側臥位でとても重要なところになります。

 

・麻痺(まひ)がないほうの手で食べられ方もいます。

15㏄~20㏄(大さじ)ぐらい口の中に入れても誤嚥しません。

・横向きに寝ているので疲れません。

・誤嚥しないでたくさん食べられます。

※食後に水またはとろみ水で貯めている食材を飲み込んでください(フィニッシュ嚥下)。

 

 

ふたこぶラックンの使用方法


全ての病院がそうではないですが、

ご家族を守るために確認してください。

1つでも当てはまるなら、早期の退院をすすめます。

 

初めまして、完全側臥位法アドバイザーの前田悟と申します。

  • 2016年からこのホームページを開設し、完全側臥位法の情報発信をしてきました。

  • これまで、沢山のご家族や施設の方から相談を受けて、私も悩み続けてきました。

  • 2016年の「やってみよう完全側臥位法」からはじめて、都度内容を変更してきました。昨年あたりから、「やってみよう」の時期は過ぎたと感じておりました。完全側臥位にすれば食べられる方が確実にいます。チャンスを遅らせるとだんだん食べ難くなり悩み続けるご家族を何人も見てきました。2024年からは、新たなキャッチコピー「今すぐやる完全側臥位法」の時期に来たと感じています。

  • 医療分野に定着するまでには、まだまだ時間がかかります。あと5年なのか10年なのか分かりません。それまで待てるはずがありません。確実に、食べられる方を増やしたいです。気づいておられないご家族が多いのですが、在宅介護される方は、家族の想いを通すことがしやすいです。

  • 悩む時間があるのなら、まず横になって食べられるか。試してみませんか。

  • 唾液が多くて喉がゴロゴロしたとき、吸引するのでなく、完全側臥位にして喉のゴロゴロがなくなり、呼吸がしやすくなれば、食べられる可能性が高いです。

  • 家族で簡単に試すことができます。病院に行く必要はないです。

 


3.回復体位で誤嚥性肺炎を予防

8.回復体位調整(唾液誤嚥予防姿勢)3m3s

9.唾液誤嚥について 34s

10.唾液の色について 2m12s

誤嚥性肺炎の大半が唾液によると言われています。唾液誤嚥予防の回復体位について、健和会病院 福村弘子摂食嚥下認定看護師が説明。

完全側臥位頚部回旋(ふたこぶラックン)2m45s


今すぐ何とかしたい方へ

・今すぐ、食べたい方へ商品の販売

・今すぐ、唾液誤嚥予防したい方へ商品の販売

 

基本を学びたい方へ

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体験談

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唾液による誤嚥の不安から解放されよう

~唾液誤嚥から守る回復体位のすすめ~横になることで誤嚥性肺炎を予防しよう

【風邪は誤嚥性肺炎の元】

今年は、ラグビーワールドカップが開催され世界中の国から観戦客が来られました。そのため季節外れのインフルエンザが流行ったことがニュースになったことを覚えているでしょうか。

12月になり本格的な風邪、インフルエンザの季節になりました。

気をつけないと、この時期に風邪やインフルエンザから誤嚥性肺炎になる方もおられます。

 

例えば、

80代のご主人を奥様が自宅で介護をされていました。

少し嚥下が気になることがあったそうですが、

食事は常食を一緒に食べられていたそうです。

ご主人の調子が悪くなり、訪問医の先生に診てもらうと

「風邪ですね。栄養のあるものをしっかり食べさせて下さい。」

と言われたそうで、食べやすいものを作りしっかりとたべさせたと。

数日後に体調が悪くなり、病院で診察すると誤嚥性肺炎で即入院。

その後、口から食べる事を禁止され娘さんからお電話をいただきました。

奥様は先生の言われた通り、やったのに何が悪かったのか分からず後悔の念に押しつぶされそうです。医師はいつもと同じ事を話しただけです。誰も悪くないのに誤嚥性肺炎という結果。

 

風邪やインフルエンザなど喉に炎症が起こると、むせにくくなります。

普段は、むせて誤嚥していなかった食事もむせずに誤嚥することがあります。

この方がどのようにして、誤嚥性肺炎になったかは分かりませんが、

 

風邪やインフルエンザ、花粉症の時に喉の感覚が鈍り、むせなくなり食事中に誤嚥したり、喉や口に溜まっていた食べ物を食後に誤嚥したり、ベッドで休んでいる時に鼻水を誤嚥したりして、誤嚥性肺炎になることがあります。

 


【風邪を引いている時の喉はどうなっているかご存知ですか?】

風邪をひいて鼻水が垂れてきたところ
風邪をひいたときの喉の中

内視鏡で喉から気管の入り口を覗いた写真です。

鼻から鼻水が喉の背中側を伝わって垂れてきたところで、真ん中の暗いところが気管です。ここに唾液や食べ物が入る事を誤嚥と言います。

鼻水が今にもぽたっと落ちそうです。

落ちた先は、気管です。

急にむせたりすることはありませんか?


座位や仰臥位では、絶えず鼻水は気管に向かっています。

就寝時は唾液と鼻水が喉に溜まります。

鼻水には塩分が含まれているので、喉に溜まっていると炎症に繋がります。

炎症などで感覚が麻痺していると、むせずに誤嚥してしまいます。

鼻水や唾液の誤嚥を防ぐのに咳払いをしますが、

咳一回で2kcal消費すると言われています。

咳が続くと疲れますよね。

疲れて咳ができなかったら、どうなるか考えただけでも怖いですよね。

風邪やインフルエンザ、花粉症の時は気をつけてください。

 

 

【唾液や鼻水によるむせや誤嚥を防ぐ回復体位】

風邪やインフルエンザ、花粉症など鼻水や唾液が多い時に有効な姿勢は、横になって口元を下げる回復体位です。

・救命救急のときに嘔吐物を口から出す姿勢です。

・病院でも咳き込む場合や唾液が多い時は、側臥位をとります。

 

・気をつけないといけないのは、側臥位でも誤嚥を助長する側臥位もあります。

多くの方は、実際の喉の立体構造を知りません。

 

横からの断面図でしか喉の構造を学習していなかったので仕方がないことです。

実際の喉は複雑で正面から見ると横に広くなっています。また、食道は普段封筒のようにペッチャンコにくっついて唾液も流れません。

完全側臥位になると誤嚥できない位置に溜まる
完全側臥位になると誤嚥できない位置に溜まる

透明咽頭モデル「トラピス」は、喉の内部構造と液体の流れが見られます。真横になると喉の側面は、口と気管が水平になりその下側の喉の側面が窪みのようになり鼻水や唾液を溜めておく空間が生じます。この事実はトラピスができるまで摂食・嚥下に取り組んでいる医療従事者でさえ理解されていませんでした。介護分野では、知らないのは仕方がないことです。

 

頭を気持ち下げると肺〜喉〜口と勾配がつくので、鼻から喉に流れ込んだ鼻水や口から出た唾液は肺に入ることはできないです。口元を下げるとよだれとして、唾液や痰は口から流れ出ます。

【手と足を乗せるだけで回復体位が調整できる回復体位クッション】

唾液誤嚥で苦しんでいる方は、病院、施設、在宅どこにでもおられます。

・在宅では、ご本人やご家族は専門的な情報や知識、技術は乏しく有用なクッションを購入しても十分に活用できていないのが現状ではないでしょうか。そこで、技術や知識がなくても唾液誤嚥予防が誰でも調整できる回復体位専用のクッションを考えました。

唾液誤嚥で苦しむのは、ご本人でありご家族です。従って、在宅療養されている方々とそれをサポートするスタッフ向けに姿勢の意味が分かりやすく、使いやすいことをコンセプトに開発いたしました。もちろん、唾液誤嚥予防に力を入れられ回復体位を教えてくださった摂食嚥下障害看護認定看護師のアドバイスで最終形態を完成させました。さらに、回復体位の調整と唾液誤嚥についての解説を収録したDVDを付属しています。

 

唾液誤嚥予防姿勢(90度側臥位で口元を下に向ける回復体位)では、唾液は肺に入らない
唾液誤嚥予防姿勢(90度側臥位で口元を下に向ける回復体位)では、唾液は肺に入らない

最後まで口から食べられる5つの真実


 

写真のように90度側臥位(完全側臥位)をとります。この時のポイントは、いかにリラックスでき過ごすことができるかです。

1、肩と肘は水平に

胸が張り呼吸しやすくなります。肘が上がり過ぎたり下がりすぎたりすると肩に痛みを感じられる方もいます。

2、大転子(股関節)と膝、踵は水平に

足の間にクッションを挟み込むだけでは、足の重みで股関節を痛めたり、90度側臥位が不安定になります。また、身長にもよりますが、クッションを触りながら足底にクッションを当てることも可能です。

3、マットレスに注意

90度側臥位(完全側臥位)が、仰臥位や他の側臥位と異なるのは、体の重さが側面にかかるため体圧分散がしにくくなることです。圧力が高くなります。エアーマットレスの場合、圧を変えないで90度側臥位(完全側臥位)になると底付きが生じている場合もあり、場合によっては肩や腰に褥瘡ができる場合もあります。手をエアーマットレスとベッド面に入れ底付きしていないか確認し圧の調整をしてください。

肩幅と腰の幅には差がある。男女によっても差がある。マットレスの種類によっても差が生じる。硬めのマット・柔らかめのマット。

4、クッションの中材を減らすことができる。
民家でホームホスピスをされているところでは、Aさんに合わして作るとBさんには合わないので、タオルをカバーと中材の間に入れて調整。Cさんは厚みがあるのでクッションの中身を減らしたい。少し減らしてもさらに減らしたい。この時に、マットレスが違うことによって沈み込む深さが異なることから中材を減らせるようにしました。

4、唾液誤嚥予防DVD付属

健和会病院看護部 摂食嚥下障害看護認定看護師 福村弘子看護師による解説

・唾液誤嚥について

・唾液の色について

・回復体位の調整について

 

「安らぎをくれる回復体位」

「唾液をなんとかするためにとても体力を使うからなるべく仰臥位をやめて側臥位で過ごすようにするといい」

と、福村先生に教えていただいてから

 

回復体位と側臥位を増やすようになって父がリラックスして過ごせる時間が増えました。

 

それから吸引回数も減りました。

 

以前は就寝時には、仰臥位にしてエアマットの自動体交を使っていました。そして夜中に2回ほど吸引していましたが、父の口の中を見ると泡状になった唾がお口いっぱいの時もあって呼吸が苦しそうでした。

 

眠っている時に吸引カテーテルを奥の方まで入れて吸引されるのも、とてもつらそうで私も申し訳ない気持ちでした。

 

就寝時も回復体位や側臥位にして自動体交ではなく、母と私で体位変換をするようにしました。

 

夜に起きて父の顔を見るとスヤスヤ気持ち良さそうに寝ています。

 

お口の中に唾が溜まって呼吸が苦しくなることなく、表情がとても穏やかです。

それを見て私もすごくホッとします。

父の寝顔を愛おしく思います♡

回復体位にしていると、唾は自然と下になっている頬の内側に溜まり、お口の外に溢れ出てくるのでそんなに奥までカテーテルを入れずに済みます。

 

吸引のつらさで父を眠りから起こすことがなくなりました。

夜中の吸引も1回で大丈夫になりました。

仰臥位の時は父が苦しくなっていないか心配で気になって、私も熟睡できませんでしたが、今は熟睡できるようになったのもとてもありがたいです。

 

回復体位によって吸引も楽になりましたし、回数も減らすことができて、父にとっての苦痛を減らしてあげることができて本当に良かったです。

 

父は首の反り返りが強く、円背もあるので仰臥位にするとお口が開いてしまいますが、回復体位にするとお口も自然と閉じることができることも、うれしいことです。

とてもリラックスした表情をしています♡

父がリラックスして過ごせているのを見るとこちらもとても和らいだ気持ちになります。

 

体位を変えるだけで、安らいだ時間を過ごさせてあげられます。

このことをたくさんの方々にも知っていただけたらと思います。 



今すぐ食べたい方へ

完全側臥位で食べられる可能性があるか評価してください

・完全側臥位でのどがゴロゴロしなければ

・とろみ水で飲み込めるか。 次に

・ヨーグルトが飲み込めるか。 次に

・ペースト食が飲み込めるか試してください。

 

むせずに食べられるか。家族で完全側臥位を試してください。

食事介助の方法を動画で確認してください。

ご家族の食事風景